2017年6月12日月曜日

ゲーム感想その14

ゲームの感想置き場その14です。

ジャンルごった、ネタバレ多数です。辛口なこともあります。ご注意ください。

今回は「クリムゾン・エンパイア」「ペルソナ5」

続きからです。






「クリムゾン・エンパイア」

大陸シリーズ(になるのかな?)の三作目。アラビアンズ・ロストとほぼ同じ時間の話と思われます。
主人公のシエラは第二王子のメイド長。この国のメイドは特殊で、給仕もすれば戦闘もするし、秘密工作までなんでもござれだ。さらに彼女は、悪魔とも契約している。そんな能力を使って、主人である第二王子を王座につけるため、様々な工作を開始していく、というストーリー。
魔物と戦ったり、教会に寄付(わいろ)をしたり。ありとあらゆる手で王子の支持率を操作します。

クインロゼ作品らしく、登場人物みんな濃い!ストーリーも濃いです。ぐっちょぐっちょに煮込まれ出てきたアクの部分、という感じ。クインロゼ作品はこのアクの強さが癖になるんだよー。

シエラの視点だと、ミハエルが攻略対象になるのですが、ミハエル、マイセンいないと、けっこう真面目に悪魔なんだな…

同じように、作品と主人公が変われば、マイセンやロナウス、オランヌも攻略対象になるのかなー。
なんとなく、オランヌは無理な気がするなー。

…でもこの作品もやっぱり、続きを読むことは難しいのかな、と思います。(ロワイヤル、という意味ではなく、大陸シリーズとしての続き)
なんとかして続きが世に出ることがあったら、ぜひ読みたいですね!


「ペルソナ5」

主人公はちょっと田舎の町に住む普通の少年だったが、ある夜女性の悲鳴を聞いて駆け付けた先で、暴行致傷の濡れ衣を着せられて保護観察処分を受けてしまう。
保護司をしている喫茶店のマスターの元で新しい学校「秀尽学園」に通うことになるが、いざ登校するとそこは現実とは思えないおどろおどろしい城だった。その城で出会った猫によると、ここは歪んだ欲望の具現化「パレス」であるという。
覚醒させた力「ペルソナ」を用いて現実を切り開け!というストーリー。

ピカレスクというと、「世間から見て悪役だけど己の信念に基づいて行動し、結果世を助けるが、本人は破滅する」みたいなイメージがありましたけれど、これは「ピカレスク」じゃなくて「アンチヒーロー」だ!と自分の認識を正せた一作。いやー、ぜんぜん気づいてなかった。混同していた。

けれども「悪でいいんだ」とか言う割には世間の評価を気にしすぎじゃないかな、と感じました。
彼らの中でその矛盾を疑問視する声も時々あがるけれど、すぐ封殺される。そこに焦点あててほしかったなあー!
理性では悪だとしても信念を貫くことを信条としたいけれど、自分をよく見せたい、大きく見せたい、という欲求で行動してしまう矛盾。欲求を消滅させるのではなくて、受け入れることの難しさ、キャラクターそれぞれのカタチ、のようなものを見たかった。
ベルベットルームの牢屋からの解放、がそれにあたるんだとは思うけれど、それまで広げた風呂敷がさっと取り換えられた気分というか。
最終的には、「他人の評価なんて関係ない!」になるんだけれども、なんだか普通の結論になってしまった気がして、知ってた…みたいになる。
「反逆」というテーマももうちょっと大事にしてほしかったかな。

でも終盤の主人公の選択肢「ゲームだった」で、掴みきれないジョーカーらしい本質が見えてるのかなあ。

と言いつつ、自分磨きや仲間との絆の構築、日常の描写も卓越していたし(トイレに入れたり)、コーヒー豆知識などに彩られたステキなゲーム内生活を送れました。
あとは戦闘終了時のモーションをオンオフできればなあ!


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