2016年2月21日日曜日

読書録3

幽霊塔(83Pまで)

ネタバレ注意です。

虎騒動のあと、主人公(高等遊民)の婚約者であった栄子は出奔します。
代わりに不思議な手袋をつけたままの秋子さんが、それまで栄子の居場所であった養子ポジ、
婚約者ポジに入り込みます。いやあ、これは栄子恨むだろ!いきなり婚約者が美人連れてきて、
明らかに婚約者は自分よりその美人に関心があって、その美人は自分よりずっと才能豊かで、
育ての親にも近しい財産家のおじさんの興味までそっちに向かってしまうのです。
自分の自尊心ズタズタですよ。ただでさえ、婚約者である主人公が、自分に恋愛感情なんて向けてないって、わかっていただろうに。

虎をけしかけるのは、ヤバいけど!そういう激昂すると自分を抑えられないところが、主人公も嫌だったんだと思うよ!

まんまと(そう見える)養子になった秋子さんは、リノベーションされた時計屋敷で、養子披露宴を行います。
養子に迎えられる、ということは、主人公の婚約者になるのとほぼ同義ですが、
時計屋敷で行われたその披露宴に招かれた黒川という弁護士が、秋子さんに迫っているところを、
主人公は目撃します。

どうやら、黒川さんは、秋子さんが、周りに知られては生きていけないような秘密を知っているらしい。

かつ、時計屋敷の近くに引っ越してきた青大将を思わせるイケメン(栄子が連れてきた、時計屋敷で殺されたお鉄ばあさんの縁者)も秋子さんが左手首を隠すのを見て悲鳴を上げます。

うーん、
・秋子さんは時計屋敷に縁がある。手首は絶対隠してる(ピアノを弾くときも手袋を外さない)
・お鉄婆さんを殺したとされるぎん子は、手首をかみちぎられた、と言われている。
・黒川さん(弁護士)が知っている秘密
・青大将が叫ぶほどの恐怖

おそらくは、秋子さんは、ぎん子なんだろうなあ、と思わせるところですね。
にしても、お鉄婆さんが死体で発見された部屋を私室にして、停電が起きてもちょうどいい、このまま寝よう、とする主人公はほんとに肝が太い。その肝をちょっと分けてほしい。


女一匹シルクロードの旅

筆者さん(女性、自画像は豚)がシルクロードを旅した時のエピソードをコミックエッセイにした本。
うーん、一人旅って楽しそう!あとごはんがとてもおいしそう!
楽しかった、良かった、おいしかったというお話ばっかりで、苦労話、病気話、これはまずかった話がないからより楽しそうに見えるんだろうな。入国とか、ビザ申請とか、苦労した話が全く載ってないわけじゃないけど、いろんなものを食べてるからおなかも壊しただろうし、いろんな人とコミュニケーションをとるときに苦労もあったと思うよ…
現地の人に話しかけられて、挨拶したら「キャー、外国人と話しちゃった!」みたいなこともあったみたいだけど、そこで「からかってんのか」ではなく「なんてかわいい人たちなんだ…」ってなる筆者さんもすごいなあ。

でも大陸のごはんってすごくおいしそうだな。ムスリムの人が多い地区では、中国も豚の文化じゃなくなるんだね。羊肉の小籠包とか、どんな味がするんだろうー。蒸し料理だと臭みが強くなっちゃう気がするけど、香辛料とか混ぜるのかなー。
あとはプロフっていう、肉の炊き込みご飯が気になった!いつか食べてみたいな。
あとイマーム・バルデュユっていう、お坊さんがびっくりするおいしさの料理…

ああー大陸行ってみたいな。


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